静かに行く者…










                                <photo by kappa>

静かに行く者は穏やかに行く。

穏やかに行く者は遠くまで行く。

(Vilfredo Frederico Damaso Pareto/イタリア経済学者)

 

空、雲、風、樹、花、鳥、昆虫… 

山をとおして五感で感じた匂い、香り、感触のすべてを

大好きな本や詩、短歌をとおして綴ってきました。

自然の営みの中からもらったココロの安らぎに

感謝する気持ちを込めながら…

 

また、山で出会った人たちとのつながりは、

わたしたちの大きな財産となりました。

山を歩いて気づかされたことや

学んだことは数えあげられません。

 

本日でこのブログは終わりにさせて頂くことになりました。

 

拙い自己満足の世界をご訪問くださり、

温かく見守ってくださいました皆さま…

本当にありがとうございました。

ココロから感謝します。

 

これからも、つらつらと連なる山々を見やり、

どこまでも静かに穏やかに、

二人で歩きつづけていきたいと思います

 

皆さまにとって、善いことや素敵なことが

いっぱい待っている2012年でありますように。

それでは、またいつの日か…。

 

サ・ヨ・ウ・ナ・ラ



裏をみせ 表をみせて 散るもみじ
<良寛>

 

| いろイロ | 12:07 | - | ろくべえ&かお profilephoto |

きつぱりと

 










きっぱりと冬が来た

八つ手の白い花も消え

公孫樹(いてふ)の木も箒になつた

 

きりきりともみ込むやうな冬が来た

人にいやがられる冬

草木に背かれ、虫類に逃げられる冬が来た

 

冬よ

僕に来い、僕に来い

僕は冬の力、冬は僕の餌食だ

 

しみ透れ、つきぬけ

火事を出せ、雪で埋めろ

刃物のやうな冬が来た

<高村光太郎/「道程」所収:冬が来た>

 

 



12月。師走。冬がやって来た。

寒い。鋭い。透明な冬がやって来た。

 






20111204

| 深山 | 21:16 | - | ろくべえ&かお profilephoto |

かおのスケッチ(冬支度)

               


晩秋の最後の錦を飾る木々…
登山道には美しい姿のままの
葉っぱがいっぱい落ちていました。
冬枯れの木々…
山に登ると標高によって
さまざまな木々の姿が見られて、
季節の移りを目の前で確かめることができます。










山の稜線に至ったとき、

そこには冬が訪れていました。

紅く色づいていた躑躅に着氷し、

白いサンゴ礁と化していました。

白い笹原がひろがり、

白い花を咲かせたような木々の山並が、

微妙な色の日本画の世界をつくりだしていました。

肌をさす冷たい風が小気味よく感じます。

雪は淡く、しかも優しく凛と、

冬の到来を告げていました。




                口中に刃ものの匂ひ霧氷林<坂巻純子>


20111204



| 深山 | 22:01 | - | ろくべえ&かお profilephoto |

朽ち葉色







           





           







森の空気に包まれていると、

森をわたる風、森の音、森の声を感じる…

樹と風と光の空間の中にたたずんでいると、

とてつもなく大きな生命に

包まれているような感覚にとらわれる。

ふだんの生活のなかでは

感じない不思議な感覚…

そびえ立つ巨木や古木は、

すでに葉を落としていた。

春になると新緑の葉を装い一気に若返る。

冬枯れの森を訪ねるのも

今日で終わりかもしれない。

 

 

自然のメカニズムは自らの体で感じとる<C・W・ニコル>









20111203

| 深山 | 21:05 | - | ろくべえ&かお profilephoto |

かおのスケッチ(黄葉)
















黄葉が横から長く差しこむ日射しに

黄金色に照り輝いていました。

明るく濁りのない黄色の葉にココロが弾みます。

銀杏の葉が黄色くなるのは、

葉に含まれているカロチノイドが

作用するからですって…

水分を多く含むこの木は、

防火のために神社仏閣の

庭に植えられたそうです。

風にくるくる舞うさまも可愛いですね。

 



一色に大樹の銀杏落葉かな<小沢碧童>







20111203

| かおのスケッチ | 19:49 | - | ろくべえ&かお profilephoto |